現在日本でもカジノの誘致が進められている。
私自身はだいぶ前になるが海外のオンラインカジノの経験はあるものの、実際のカジノに行ったことは一度しかない。
友人の誘いで行った韓国旅行だったがバカラで少し遊んだ記憶がある。
一つのテーブルに数名が集い、配られたカードを真剣なまなざしでめくり喜びの声や悲鳴があがるなんともいえない雰囲気だったのを覚えている。
正直あまりやりたいわけではなかったが、郊外のホテルで回りにあまり楽しめるような施設も少なく、食事が終わったらすることもないので友人と連れ立って遊びに行くことになった。
ビールでも飲みながら遊ぼうかなと思ったが、グラスビールの価格に諦め無料の水をいただくことにした。
私は所作があまりわからないのでゲームのバカラとブラックジャックを少額のベットで遊んでいたが、運よく100ドルほどプラスになって初めての勝負は勝利で終わることができた。
一緒に行っていた友人は3,000ドルほど一瞬でなくしていたみたいだが。
日常なら何か買うのに100ドルでも思案するというのに、バンカーが勝つかプレイヤーが勝つかという単純な勝負に100ドルどころか1,000ドル以上のお金がそこらじゅうで飛びかっている光景は、冷静にみるとなかなか恐ろしいものだった。
確かに日本では表立ってカジノが存在しないので、非日常を楽しみたい海外旅行の時くらいは行ってみたいなという気持ちになるのもわかる気がする。
ただ、日本には公営ギャンブルといわれる競馬・競艇・競輪・オートレース・宝くじに加えパチンコも存在し、カジノがなくても1年365日何かしらのギャンブルをすることができる。
ひと昔前は現地に行って投票する必要があったのだが、現在ではパソコンやスマートフォンでも購入も可能になり、時間とl場所を問わずギャンブルに参加できるようになった。
私自身も夢中になった時期があり、ちゅっとした時間や友人と飲みながらギャンブルを楽しんでいたこともあるし、
今でも大きいレースなどがあると参加することもある。
これだけ日常的にギャンブルに関わることができる日本においてカジノが必要なのか?
確かに雇用も生まれ経済効果も期待できるというのは間違いないだろう。
しかし、運営費や人件費は当然のことながら負けた人たちのお金で賄われることになる。
私の周りにも競馬・競艇・競輪・パチンコで財をなくしてしまった人間が多数存在する。
ギャンブルなんて胴元と一部の人間しか勝てるはずがないとわかってはいるはずなのに、負けが込んでくると冷静さを失い熱くなってしまうことがあるのがギャンブルである。
持ち金が無くなると借金しても取り返そうという考えが生まれてきて、泥沼に引きずり込まれるように負けの金額を増やしてしまうことになるが少なくない。
時には大勝負で取り返すこともあるかもしれないが、そんなラッキーはたまたまで、大概の場合すべてのお金を失い絶望に打ちひしがれながら帰宅することになる。
もちろん全ては自分で決断してお金を賭けているので誰のせいでもなく自己責任には違いない。
ただ、様々な誘惑と闘いながらも負けてしまうこともあるのが人間というものあることも事実だ。
酒やタバコにしてもやりすぎは良くないとわかってはいてもついつい・・・ということである。
過去、もしくは今現在もギャンブル依存症で大変な思いをしている人がいるというのに、これ以上ギャンブルができる環境を増やすというのは正直賛同できない部分はある。
余計な心配ではあるが犯罪が増えるのではないか?という心配もある。
日本の景気も思うようによくならず、何か新しい産業や外貨を獲得したいという思いもわかる気はするがもう少し慎重に検討していただければと願うばかりである。